入居費用をどこから出すのか?
お金の件でトラブルを起こさないためにも、ここは事前にはっきりさせておく必要があります。
入居費用は、大きく分けて「預貯金」「年金」「家族からの援助」「その他の収入」のいずれかからの出費となります。
入居者本人が自身の「預貯金・年金・その他の収入」から費用を出すのであれば問題はありません。
ですが「家族からの援助」の場合は注意が必要です。対象の家族が複数の場合、誰がどのくらい支払うのかをある程度明確にしておかないとトラブルの元になり、また月額費用など定額でない場合もあるので「足りないときに考えよう」では取り返しかつかなくなることもあります。
兄妹や家族それぞれの事情を含めて、入居前に元手がどれだけあるのか額面をはっきりさせておきましょう。
可能であれば入居者となる方自身で行うことをおすすめします。
老人ホームに入居をする前に、金融資産を「子どもや親族に残すお金」「臨時出費用に自分で保管するお金」「自分のおこずかい」の3つに分けておきましょう。
老人ホームに入居後、臨時出費の大きなものとしては、入院費の二重払いや施設の制度変更のよる支払金の増加などがよくあげられます。
「有料老人ホームに入居を考えているが、固定資産(家屋、土地など)しかなく、自己資金(現金)がない」そんな高齢者のために考えられた融資方法が「リバースモゲージ制度」です。
その仕組みは生前、自宅などの固定資産を担保にして毎月定額の資金を融資してもらい、死亡時に担保を売却して返済するというものです。
ここ数年、核家族化が進んだことで昔に比べて「家族に頼る老後」が成り立たない状況が増えてきました。そこで自分自身の最後は自分で面倒を見る、または見たいという人が増加しています。
もし不動産を持っているのに、老人ホームへの入居金に不安がある場合は、ぜひ取り扱いのある信託銀行まで問い合わせてみましょう。
資金の種類や注意事項を理解したら、次は実際に入居資金のシュミレーションをしてみましょう。
まずは現在の状況、施設の条件を把握し返済可能な「月額費用」を算出します。
現在の状況
・収入:年金 20万/月額
・預貯金:1000万
・緊急用の預貯金:200万
施設入居の条件(予想含む)
・入居年数(予想):15年
・入居一時金:500万
計算式
・(預貯金などの資金ー入居一時金ー緊急用の預貯金)÷(12ヶ月×予定入居年数)+年金=月々の支出可能額
・(1000万-500万-200万)÷12ヶ月×15年+15万=約16万
Aさんの場合は、月額費用が「約16万円」まで支払いが可能です。
この金額を目安にして、該当する老人ホームを探しましょう。
有料老人ホームは、福祉施設でもボランティア施設でもありません。
そのため入居一時金を支払って永住権を確保していても、月額費用が払えなければ退去するしかありません。入居後人生の最後まで安心して暮らすためにも余裕のある資金計画が必要不可欠です。
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